1対1のディフェンスの考え方
何を守るべきか
1対1のディフェンスの最大の目的は、相手にゴールを決めさせないことです。
その当たり前のことをさせないために考えることはいくつかありますが、
①ペイントエリアへの侵入を許さない
②目の前でシュートを打たれてはいけない
この2つに尽きます。
①に関しては、1対1に限ったことではありませんが、今回は1対1のディフェンスに焦点を当てて練習をしていきます。
目の前の相手にシュートを簡単に打たれない
バスケットボールは点の取り合いのスポーツです。余程の力の差がない限り、無失点というのは、ほぼ不可能です。
したがって、バスケットボールほど確率論になるスポーツは珍しいかなと思います。点が取れる確率の高い攻撃をより多く試行したチームが勝つゲームです。だから番狂わせはほとんど起きないですよね。
では、確率の最も高い攻撃は何か。
それは言うまでもなくゴール付近のノーマークのシュートです。
次に、ゴールから離れたところのノーマークのシュート。
ゴールから離れたところのシュートは、3Pになると得点の期待値が上昇します。
5割の確率で2点決めてくるチームが10回攻撃すると、確率通りなら10点入ります。
4割の確率で3Pを決めてくるチームが10回攻撃すると、確率通りなら12点入ります。
なので、ノーマークの3Pシュートというのは特に止める必要があります。
優先順位は何か
期待値を考えるとノーマークの3Pシュートを打たせてはいけないことは間違い無いと思います。
しかし、最も確率の高い攻撃はゴール付近のノーマークです。ゴール付近に関して言えば、タフなシュートを打たせたとしても決められる確率があります。また、忘れてはいけないのが、フリースローになるファールです。
これらのことを防ぐためには、ゴール付近すなわちペイントエリアへの侵入を防ぐ必要があります。
①ゴールに真っ直ぐに抜かれない
これが最優先事項だと私は考えます。
(ゴールに真っ直ぐというのがポイントで、チームディフェンスになると味方が協力してくれるので、1対1のディフェンスの仕事は減ります。)
次に、②目の前の相手にシュートを簡単に打たせない
目の前の相手のシュートは自分しか守れません。全責任があります。ここもポイントは、簡単に打たれないということです。ゴール付近のシュートとは異なり、ゴールから離れたところのシュートはタフなものにすれば入りません。たまに決められても仕方ないで済まされるレベルです。
練習方法
抜かれない、打たせないための練習方法
バスケットの1対1のオフェンス 考え方と練習でも記述した通り、1対1で抜かれる場面は大きく分けて3つあります。
ドリブルをしている時としていない時、ミートの時です。
ミートの時も、ドリブルしている時も、していない時も、抜かれないために共通してやることがあります。
それは 間合いを取ること です。
オフェンスは、ディフェンスを抜くために、ズレを作りたいので、右に左に揺さぶります。
それに対してディフェンスは右に左に反応してはいけません。
シュート以外のアクションがあったら
「真後ろに下がる」
のが大事です。
相手がドリブルせずにボールを持っている時、シュートモーションに入ったらすかさずワンアーム(腕を伸ばしてボールに触れる距離)に細かいフットワークで詰めます。
ドリブルモーションに入った時には、真後ろに下がります。
ドリブルをしている時も同じです。ドリブルに緩急がつくような、強いドリブルを相手がした時は抜く合図です。
その時には真後ろに下がって間合いをとります。
忘れてはいけないのが、ボールをピックアップした瞬間には必ず詰めること。
これでシュートは打てません。
2人組で最初はわかりやすく、大げさにオフェンスがやってあげるといいです。