TRAINING

チーム発足時にやったバスケットボールの練習①

個人のファンダメンタルを正しく身に付けること

正しいバスケットスタンスの作り方 

バスケットを練習する際に一番大事なのは、正しい姿勢で練習することだと私は考えています。

正しい姿勢で練習を行わないと、発達するべき筋肉や身に付けるべき動きが身につかず、それどころか、間違った動きや、鍛えるべきでない筋肉まで鍛えることになってしまい、逆に下手になってしまいます。一生懸命バスケットを上手くなろうとして頑張った結果が、下手になるでは、子供があまりにも可哀想です。

ですから、私は指導の一番最初に、バスケットにおける

『パワーポジション』

を教えます。これは、ドリブルをする時、パスを出す時、シュートに行く時、その他動く時の最も基本的な構えになります。

下の図がパワーポジションです。

この姿勢で注意するべきことは2つです。

ひとつは、横から押された時にフラフラしない程度にスタンスを開いているか。

ふたつ目は、横から見た時に、肩と膝とつま先が一直線上になっているかです。

この正しい姿勢でバスケットをすることが、上達への最も近い道だと私は考えます。

ドリブル練習をする時も、この姿勢を保って練習させるように、ペアで向かい合ってお互いに注意させたり、全体で輪になってお互いに指摘し合うようにします。

ドリブルやパスの練習をする時に大事なことですが、猫背になってしまっていると、力が入りません。なのでパワーポジションを作る際には、背中が丸まっていないかも注意します。

膝を曲げるではなく「膝を抜く」

よくわからない表現だと思いますが、ストンと膝を抜くんです。

感覚でいうと、自然に立っている時に、後ろから膝カックンをされたようなイメージです。

この膝を抜くという技術は、非常に大切で、バスケットにおいては様々な場面でこの技術を使います。なので私はこの感覚を一番初めに身につけたほうが良いと考えています。

具体的に言うと、シュートを打つ場面で、膝を曲げていてはモーションが遅すぎてブロックされてしまいます。ジャンプする時も膝をグッと曲げているようではタイミングが遅くなります。特にシュートを打つ場面では、膝を抜いて地面を蹴るような感覚で打つと、相手はブロックのタイミングが合いません。少なくともシュートモーションに入ってからブロックされることは、身長差が余程あるか、シュートを予想されていない限りほとんどないです。

この技術は、ディフェンス時にも使います。自分のマークマンがボールを持っていないときは、通常距離を離すのが当たり前ですが、そのマークマンがゴールまたはボールに向かって危険なカットをする時には、体を当てて進路を塞ぎます。(バンプ)この時にも接触の瞬間に膝を抜いて、勇気を持って当たるのが重要になります。膝が伸びきっていると勢いのあるオフェンスのカットには吹っ飛ばされてしまいます。

前述したパワーポジションを素早く作る際には、私はコツとして教えていることがあります。

背筋をピンと伸ばし会釈程度のお辞儀をします。

そこからストンと膝を抜くと、パワーポジションの出来上がりです。

まとめ

一番最初の練習では、バスケットボールに触れる前に、姿勢と体の使い方を教えました。

特にこれが感覚的に身につきにくいのが女子です。

男子は何となく感覚だったり上手い人の真似をして姿勢や膝を抜くことをやっている子がたまにいますが、女子でそれを最初からやっている子には滅多に会いません。幼い頃からいい指導者に巡り会っていれば別ですが、そういう特殊な子は弱小チームには来ないですからね。

次はボールを使った練習です。

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